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お供はコーヒーで。

コーヒーお供にまたはとが何か書いてますよ。

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『Aim!』

学生の頃、週に一回くらいの頻度で友人たちと遅くまで残って色んな話をしました。
色んな話っていうか…何話してたっけね?(笑)
大抵はラクガキしながらオタな話をしていたような…(友人たち、ごめん 笑)

その中で作っていったとある世界。
それは友人がメインに動かす世界だったんですが、私も国一つ、というか文化一つ…人種一つ?好きに作らせてもらいました。

語らいの中で私もキャラ数名と彼らにまつわるストーリーをボンヤリと作っていました。
その頃は特に同じ世界観と決めていたわけではなくて、だけど出身とか人種は彼女の世界に拠っていたので同じ世界観だったのかなあ。はっきりと同じ世界といったことはなかったし、お互いに相手のキャラを突然自分の世界に引っ張り込むようなことはしませんでしたが。
まあ、私が彼女の世界に「間借り」しているのだと認識してます。

キャラたちが動いてたのは学生時代だけで、卒業後はそっとして、記憶の片隅に大切に保管してた感じだったのですが…
最近ついったでオリジ話をしたりして、久しぶりに記憶の蓋が開いたというか。
まあせっかくだから公開しておこうかなあ…というか。

うーん、何か、そんなん。(どんなやねん)


とりあえず続きにジャムでちょこっとだけ書いてた文章転載でもしておこうかなあ。
あ、イメージイラストを手ブロに描いてみたので興味持って下さった方はよろしければ…ラクガキですが…。  
**泥棒紹介

友人と話していて生まれたキャラクターたちの話です。
途中一年弱くらい休ませていた期間がありましたが、最近になってまた復活させまして。
設定やら多少変わりましたが…基本は変わっていない、はず…。

友人はそのとき生まれたキャラや世界観をさらに広げて作品にしています。
「Aim!」は実はその世界観の中にこっそりと住ませて貰っていたりして。
…あ、でも…うーん、同じ世界観だけど別のような…別次元?
とても細かに作り込まれている世界観なので(そして私が知っているのは発表されているごく一部と個人的に聞いた少しだけ)その中で守りきってとなるとなかなか厳しいですし。
ので、まあ国の名前とか人種の名前とかを出す気はなかったりします。

内容はある国で活動する泥棒と、その泥棒を追う探偵の話。
とりあえず今回は泥棒くんの自己紹介でも。


コンニチハ!ボク、ヴィクだヨ。
エ?カタカナが多いって?
ボク、人種はこの国の人種だけど子どもの頃は別の国で育ったんだヨ。
ドコの国って?エヘヘ~、よくぞ聞いてくれました!
櫻子サンの国なんだヨー!櫻子サンとイッショだヨ~エヘヘ。
アッ、このコトは櫻子サンにはナイショだヨ。ゼッタイだヨ!

んー、書く人間が面倒だっていうから喋りやすい言葉にするね。
僕はもう随分前から泥棒しててね、あるものを探してるんだけど…
あ、この辺りは秘密。教えないよー。
ずっと一人でやってるよ。一時期、そういう組織にいたこともあったけど…そういうの合わなくて抜けちゃったんだ。
え?ううん、追われてないよー。入ってすぐ抜けたし。
抜けるきっかけになった奴は今も僕のこと恨んでるって話だけど、あれはあいつが悪いもん。知らないよ。
今一番大切にしてるのはこれ、櫻子さんのペンダント。
これ持ってる限り櫻子さんは僕のこと追っかけてくれるんだよ。えへへー。
やっぱり追われるなら警察なんかより美人さんだよね。

…あ、いけない。そろそろ行かなきゃ。
じゃあねー!

(だだだだだ…)
ねえっ、今ここに髪の長い馬鹿面の男がいなかった!?
いた!?どっちに逃げたの!…あっちね!?ありがとう!!
(だだだだだ…)


…とまあ、こんな感じで。
口調とかはっきり決めてなかったりしますが(えー)

マイペースに、楽しく描いていきたいです。


**探偵紹介

一月ぶりに「Aim!」です。
間空きすぎて覚えてな…げほんげほん。
そんなわけで?探偵さんの自己紹介を。


…ったく、あいつどこに逃げたんだか。
あーもう!今度こそ捕まえたと思ったのに!

ああ、ごめんなさい。こっちの話よ。
私は社 櫻子…あ、これは私の故郷の文字。発音はヤシロ サクラコ、よ。
仕事はた………まあいいか。…探偵よ。ダンダム探偵社に勤めてるわ。
小さなところだけど、能力は一流のつもり。いえ、一流よ。
何かあったら是非、ダンダム探偵社にご依頼下さい。
一流の探偵たちが……って、セールストークをしにきたんじゃなかったわね。

ええと…自己紹介でしょ?
…そうだ、行きつけの喫茶店のことでも話そうかしら。
「大樹」っていう、雰囲気のいい店でね。個人経営の小さな店なんだけど、常連は多いわ。
コーヒーが美味しいのも理由の一つでしょうけど…一番はマスターね。
マスターの春人(ハルト)さんは薫伽(コウカ)…私と同じ国の出身なのよ。
元々薫伽人は大勢で集まるのが大好きっていう人種だから、自然と大樹には薫伽人が集うのよね。休日なんか、昼間から店で酒盛りをしてることもあるくらいよ。
薫伽では普通のことでもこの国は全く文化が違うから、皆あの店を心の拠所にしてるのね。

あとは…そうね、社長の話くらいかしら。
ジャック・ダンダム。とてもいい人よ。若い頃は大きな探偵社の第一線で活躍してたそうだし、探偵としての腕もなかなかだし。
それに凄く愛妻家で、何年も前に亡くした奥様のことを今も本当に愛してるのよね。
…それは、とても素敵なことと思うんだけど。
一つだけ欠点があるのよ。
「幸せは家庭にあり」が口癖で、……ことあるごとに、社員に見合いを勧めるのよね…。
実際何人か結婚した人もいるわ。
でもね、私のことは放っておいて欲しいのよ。私の国では生涯結婚しない人間なんてざらにいるんだから!断わるのもいい加減飽きたわよ!諦めなさいよ!

はー。ちょっとスッキリしたわ。
さてと、時間もあることだし大樹に行こうかしら。
それじゃ、さよなら。


改めて、何にも決まってない具合に頭痛が…ガク。
友人に了解取ってないけど国名出しちゃったしなあ。
まああの国に関しては基本的なとこは私が決めたのですけどね…。

基本ギャグの予定だし、勢いで乗り切るしか…!(え)


**「大樹」

♪~

あ、いらっしゃいませ。お好きな席にどうぞ。
ご注文はどうなさいますか?コーヒーとケーキのセットがおすすめですよ。
え、俺のことを?
……ああ、社さんのご紹介ですか。今度お礼を言わないと。

改めまして…喫茶店「大樹」のマスター、時枝 春人(トキエダ ハルト)です。
社さんから既にお聞きのこととは思いますけど、薫伽人です。
今いらっしゃるお客様も…ほとんどが薫伽のご出身ですね。
とはいえ、薫伽人以外入店禁止だとか、そんなことはありませんからお客様もどうぞ、ご贔屓に。多少入りにくいかもしれませんけどね。

はい、ケーキセットですね。少々お待ちください。
♪~


いらっしゃいま…ああ、社さん。いらっしゃい。
こちらのお客様に紹介してくれたそうで。ありがとう。

あら、早速来たのね。注文はケーキセットでしょ?…やっぱり。
さすが探偵…って春人さん、怒るわよ?
あ、私もケーキセットお願い。

はい、少々お待ちください。
…そういえば社さん、前に言っていた泥棒とやらは捕まえられたのかな。

……………。

?…社さ

聞いてよ春人さん!(聞いてま)この間街で偶然見付けて追いかけたんだけど!(へえ、街)路地裏に逃げこまれて!(見失ったんで)いいえ勿論追いかけたわよ!私が足に自信があるのは知ってるでしょ?(ええ、よく知っ)それで突き当たりに追いつめるまでは行ったのよ!(それは凄)けどあいつ!あの馬鹿!どうしたと思う!?(どうしたん)猿みたいに壁を登ったのよ!(猿…)それでも追いかけようとしたんだけど(したんだ)したのよ!……でも、逃げられて…!

それはお疲れ様だったね。まあ、ケーキでも食べて、落ち着いて。

…ありがとう。いただきます。


……大丈夫ですか?驚いたでしょう。社さんは最近大変なんですよ、色々と。
え?ああ…いえ、俺は慣れてるんですよ。知人に似たタイプのがいるもので。
それに聞いていても楽しいですし。
では、ごゆっくりどうぞ。


……はー。美味しい…。

落ち着いた?

ええ、ありがとう。いつもごめんなさい。

俺も楽しんで聞いてるから、構わないよ。

そう?なら良かったわ。
…そういえば、前にふらっと入ったバーで春人さんを見掛けたわ。
一緒にいたのはお友達?

え?いつ…?………ああ、あれはまあそんなところだね。


**マックス

あれ、マックス?久しぶりだな。

やあハルト、元気そうで何よりだね。
今日はどうしたんだい?君がバーに来るなんて珍しいじゃないか。

そうでもないよ。付き合いの長いのと会うときは大体こういう場所だ。

へえ?そのお相手は女性かな?

残念ながら外れだ。そっちの「売り物」にはなりそうもない。
それを言うなら俺だって、マックス、あなたの予定を聞きたいところだ。
何もかもが謎に包まれた美貌の情報屋、マックスの情報は高く売れる。
…それこそ、ゴシップのレベルでも。

その言葉、そのままお返しするよ。
私のところにもよく可愛らしいお嬢さん方が来るんだ、君の情報を求めてね。
常に柔和で、しかしどこか近寄りがたく……何か、裏がありそうな?

男は…いや、男も女も、裏を持つものだろう。
あなたは表がなさそうだけど。

どうだろうね?

おっと、時間だ。そろそろ行かないと。
…ここは俺の奢りということで。それじゃ。


残念、逃げられてしまった。
彼らの情報はきっと良い値が付くだろうにな。
しかしこれは…情報料と取るべきか、それとも…
……フフ、金に信を置く人間がこんな商売をするはずがなかったね。
ではありがたく………

…うん?何だい坊や、私に用事でも?
連れはないよ。へえ、君も?奇遇だね。
…………………。フフ。

それで?用があるならはっきり言ったらどうだい?ボウヤ。




突然形式が変わってみました(日本語がおかしい)
自己紹介させるのもなかなか微妙で…ぐぬう。
マックスはある程度口調が定まっているんですが、春人が…ぐらぐら。
マスター口調とそうでないときのとがあったり…一緒にしてしまえば楽かもですが。
うああしかしアレだ、もっとギリギリのところを行くような会話、させてみたい…。
自分の中にそんな引き出しがないというのが大きな障害です。とほほ。


**「鷲」と「梟」

ん?いつものとこにいねえな…っつーか凄ぇ美人がいるし!
…あ?クソ!先越された……チ。
!っと、悪り……
…ハル?
はっはぁ、お前も美人に気を利かせて…

下らないこと言ってないで、すぐ店を出るぞ。

は?俺まだ注文もしてな…

じゃあ一杯飲んだら店に来い。俺は先に出るから。

おい、ハ…
…………。
……何かあったってこと、か?



♪~

うわ、暗っ!おいハル、明かり付けろよ。

閉店後なんだから暗いのは当然だろう。
…聞くまでもないとは思うけど、

俺を誰だと思ってんだ。尾行られてるわけねえだろ。
それよか酒出せ、酒。

喫茶店は酒は出さない。知らないのか?
まあ…ジンクス、お前の能力は俺が一番よく知ってるけどな。
彼女が相手なら用心するに越したことはない。

何だよお前、もしかしてさっきの美人と知り合いかよ?
紹介しろよ!

…………。
ああ、そうだな。

よっしゃ!

お前は雑用係だったな。…雑用係なら、彼女のことを知らなくても仕方がないか。

…は?
さっきから何なんだよ、あの美人が何だっていうんだ?

マックス、という名に聞き覚えは?

マックス!それがあの美人の名前なんだな?

……………。お前、救いようがないな。
少なくとも組織の頭に置いておくのはやめた方がよさそうだ。

……どういうことだよ。

……………。
情報屋、マックス。彼女は誰の前にも誰の後ろにも立たない。
彼女が従うのは己と情報だけだ。

………。成る程な、それでこっちにしたのか。
確かに情報屋のいるとこで出来る話じゃねえな。

そういうことだ。それで早速仕事の…

でもさ、お前の親友としてなら紹介出来るだろ?
紹介してくれねえんなら、自分から行くぞ。勿論お前の名前も出す。

お前は…
…………一応言うけど、彼女は感付いてる。
すぐ嗅ぎ付けられるに決まって

お前らしくもねえな、「イーグル」
その爪に掛からない獲物はいないんだろ?


…………全く、「梟」とはよく言ったものだな。

何だよ?

夜だけ元気。

…っははは!確かにな!
で?次の獲物の話だろ?
…あーその前に酒、本当はあるんだろ。隠してねえで、出せ出せ!

金はあるんだろうな?うちはツケはきかないぞ。

げ!金取る気かよ!?

当然。


**再び「大樹」

……………。

…春人さん?どうしたの?

え?…ああ、何でもないよ。その「お友達」のことを思い出してたんだ。
救いようのない女好きでね、美人には見境がないんだよ。
会わせてしまったらきっと社さんにも迷惑を掛けるだろうから紹介は出来ないけど
…まあ、悪い奴じゃないよ。

ふーん…?

?どうかした?急に笑って。

別に大したことないんだけど。
春人さんの話を聞くことってあまりなかったなと思って。
いつも私が話してばかりだから。

そうかな?でも喫茶店のマスターなんてそんなものだと思うけど…。

…………春人さん、実は薫伽人じゃなかったりする?

…ええ?
どうしていきなりそんな話に…俺は外見からして、根っからの薫伽人だよ?

ああ、ごめんなさい。何て言うのかしら…薫伽人って、「一度会ったら友達、毎日会ったら家族」っていうところがあるでしょ?
でも今の春人さんの言い方だと、仕事だから話を聞いてるっていうふうに聞こえたのよ。

……そうか、そう取られても仕方ないね。
ごめんね、そんなつもりじゃなかったんだよ。
ただ俺は、自分のことを話すより人の話を聞く方が好きなだけなんだ。

そうなの?よかった。
これだけ通い詰めてて「ただの客」としか見られてなかったら、さすがに傷つくわ。

本当にごめんね。社さんは大切な常連さんで、友達だよ。

よかった。
…そういえば、社長がまた見合い話を持ってきたのよ。
いい人なんだけど…あれだけはいい加減、勘弁して欲しいわ。

確か、ついこの間断わったばかりだって聞いたと思ったけど…それとは別の?

そう。あの人の場合、人脈じゃなくてあれはもう「お見合いネットワーク」だわ。
今日だって、本当は戻らなきゃいけないんだけど。

戻りたくない。

ええ。結婚する気はないって言ってるのに、懲りてくれないのよね。

いっそ、相手がいるって言ってしまったら?

ああそれは駄目よ。
他の人がそう言って、今度はいつ結婚するのかって言われ続けてたわ。
最後には何とか相手を見付けてきて、本当に結婚しちゃったのよ。
マリッジブルーじゃなくてノイローゼだって、皆言ってたもの。

何というか……凄いね…。

紹介しましょうか?

遠慮します。


**(雑談)

(略)

ああそう、薫伽人のことでした。
自分で作っておきながら、なかなか…個性的?な人種だと思います。
作ってたときもギャグノリだったからなー。
のんびりおっとり、食事は近所の人たちと皆で摂るのが普通、という人たち。
櫻子と春人は、どちらも薫伽人の標準からは少しずれてるかな。
違う国で暮らしているからだ、ということにしておきます。
ちなみにこの国の人たち、情熱的な恋愛をすることってまずない。
普通の恋愛、はどうかなあ…。
男女間の友情は成り立ちますかなんてアンケートしようものなら、Yesが9割行くかも。
そんな人たちです。

そして社長もなかなか素敵に、変な人になりました。
おかしいな、ここまでではなかったと思ったんだけど…?
とりあえず櫻子は勤め先を変えた方が良さそうな気がします。変えませんが(私が)
…さて、書き出したら社長はどんな人になるのやら…。



「鷲」と「梟」で、タイトルでは「鷲」となってるのに本文では「イーグル」と言わせているのには少しわけがあったりします。
以前触れましたがこの話、友人の世界観に居候しているところがありまして。
…まあ、ほぼ私が決めさせて貰った薫伽の設定だけ持ち出した別世界になっていますが。
ともかく友人の世界は、とにかく作り込まれているのですよ。
時折見せて貰うんですが、ねえこれ多分本編には使われないよね?って思うくらいに細かく。その世界の「深さ」が、本編の節々にちらりと覗いて、小説自体の深さも増しているわけですが。
その深さは言語の面でも同様で、言語ごとの細かい特徴なんかもあって…詳しいところは友人の脳内と秘密資料(笑)あたりにあるのでしょうね多分。
見せて貰いたいけど、気が遠くなりそうな気も。や、細かい設定を見るのは好きです。

まあそんな彼女の世界の軒下にこっそりといるわけで、だったら私もほんの少しくらい拘りたいなあというか…んーちょっと違うかなあ。
彼女の世界に、敬意を払う、という感じだろうか。
……とはいえあの程度なのですけど(笑)

ここはここでのんびりと、独自の世界を作っていけたらいいなあーと思います。


**ダンダム探偵社

ふむ…誰か、ヤシロ君を知らんかね?
まだ戻っとらん?そうか。…いや、連絡はせんでいい。すまんね。
きっとまたいつもの喫茶店に寄っとるんだろう。
あそこのマスターは…「ハルト」さん、だったな。
一度行ってみたいとは思っとるんだがね。なかなか機会がない。

しかし何故ヤシロ君はああも見合いを嫌がるのか…はあ…。
家族は…家族を持つというのは、いいぞぉ。
仕事に疲れて帰ったときに微笑みで迎えてくれる相手がいる素晴らしさ。
何故ヤシロ君は…いや、私の説明が拙いんだろう。
戻ったらもう一度話してみるとしよう。

ん?ああ、先日の報告書かね。ご苦労様。
………ほう、あの現場に『ネスト』の一味と『スナッチ・ヴィク』が居合わせたのか。
彼ら相手に依頼品を守り通したのなら、君もなかなか…
ん?……彼らの獲物は他の物だった?………そっちは盗られた?…そうか。
まあ、依頼品は守れたなら問題なかろうよ。元々そういう契約だ。

……『ネスト』の資料は…ああ、あった。
――金額に応じて生命あるもの以外の全てのものを盗み出す、窃盗請負組織。
「アウル」「イーグル」をトップとしている。
この二名の性別、年齢、居住区域はおろか、実在さえも確認されていない。
………。
…………資料、か?これは…。

社、ただいま戻りました。

おお、ヤシロ君。おかえり、待っとったよ。

げ。
……あ、いえ何でもありません。ご用ですか?

その後『スナッチ・ヴィク』の方はどうかね?

………!すみません!
まだ、……取り返せていなくて…。
本当に申し訳ッ

あああ、違う違う。責めようなんて思っとらんよ。
ただ、先日の一件…知っとるだろう?あそこに彼も来とったそうだ。

そうなんですか!?
ッああ、行っておけばよかった…!

君が必死になってくれているというそれだけで、私にはとても嬉しいことなんだ。
だがもし君が無理をし過ぎて倒れるようなことになれば、私は何と詫びればいいか分からない。

いえ、悪いのは全部私ですか

ヤシロ君。
…無理は禁物だよ。
確かにあれはこの世に一つだが、君という人間も、この世界に君しかおらんのだからね。

………はい。…ありがとうございます。

ところで見(失礼します!)…ヤシロ君~?


**(また雑談)

『ネスト』を薫伽語で言うと何て言うのか、考え中です。
巣、はそのまんま過ぎるかなあ…とか。

本当は「アウル」「イーグル」からの指示は全てメールなんかを介して届き、報酬は口座に振り込まれるから、これまで捕まった組織の人間は誰もその二人に会ったことがないのだよフフフ的な文章を入れようかと思ったのですけど。
………それだけ書いてあったら一応「資料」になっちゃうなあ、とか(笑)


**顕微鏡とライフル

「しかしまあ…あいつがお熱の相手なんて、興味持つなって方が無理だろ。」
なあ?
問い掛ける言葉を態度に換え、ジンクスは肩を竦めてみせた。
あいつのことを知らないはずはないし、まさか彼女にまで手を出すことはないだろう、とは思うものの。この馬鹿なら手が滑ったなんていう、くだらない言い訳をしかねない。
…親友を信用しないわけじゃない。でも言ってやるのも親友の務めだろう。

「どんなに上手くやったつもりでもあいつは確実に気付く。手は出すなよ。」
「分かってるっての。あいつは顕微鏡みたいな奴だからな。」

……………。顕微鏡?
唐突に出たその譬えに脈絡が見いだせず、思考が一瞬停止する。
考えれば何が言いたいのか理解出来るだろうけど、そこまでする価値があるとも思えないし、聞いた方が早そうだ。

「どういう意味だ?」
「だから、顕微鏡ってのはこう…ちっさい虫なんかを見るだろ?」
「虫というか微生物だな。」
「どっちでもいいんだよンなことは。
 とにかくその虫…微生物見てるとだな、すぐ横の他の奴が見えねえだろ。」
……何となく分かった気がする。とりあえずは続きを聞いておくとするか。
「ああ、それで?」
「つまり、自分の目当てのモン以外は全く目に入ってねえってことだよ。
 その代わり目当てのモンについては悉くチェックしてる。だろ?」

………まあ、大体は予想通りというところかな。
この「どうだよ」と言わんばかりの表情には…そうだな、可愛らしさすら感じる、とでも言っておこうか。
決して馬鹿にしているわけではない、ましてや侮蔑なんて。
俺たちは常に対等だと思ってる。

「………スナイパーライフルとか、他にもっと譬えようがあるだろう。」
「おおっ!上手いなハル!」


…ただ、こいつが馬鹿なだけなんだ。



**紅玉のペンダント

「あれ。」

ふと目に付いたそれは本当にありふれたものだった。持ち主がその人でなければ、興味を持つことなんてなかったに違いない。
アンティーク風の、渋みのある台座に小さな石が埋め込まれたペンダント。
暗い赤の石は紅玉かしら。
ぱっと浮かぶ感想はそれくらい。
あとは年期ものらしいというだけの、ありふれたペンダントだった。

「これ、社長のものですか?」
小綺麗な格好こそしてるけど、装飾品の類は一切身に付けない人のデスク。
大きな依頼が山場を迎えているせいもあって雑然としたその片隅で、主にそぐわないはずのペンダントはしかし、不思議とその空間に馴染んでいた。
ひょいと目の高さまで持ち上げる。赤い輝きは素直に綺麗だと思えた。
「え?…ああ、そうだ。はは、似合わんだろう?」
「……え、と。まあ、そうですね、ちょっと意外です。」
「大きな仕事のときには、お守り代わりに身近に置いとるんだよ。…着けてみるかね?」
私が気になっていたのはペンダントそのものじゃなく、それと社長との関係だったわけだけど。…私だって女だもの、己の身を飾るのは好きだし、試していいと言われれば試したくもなるわ。
…決して、言い訳なんかじゃないわよ。

早速ジャケットの内側に着けてみる。
社長はそんな私を、どこか遠くを見るように目を細めて、見ていた。

「どうですか?」
長い黒髪を手櫛で整えながら、聞いてみたときだった。
事務所の電話が鳴り響き、受話器の向こうからひどく急き込んだ同僚が「お守り」が駆り出される要因となった依頼が急展開を迎えたことを告げたのは。


**アイスブルーの瞳

慌てて駆けつけた現場は騒然としていて、関係者とそうでない人とが入り交じり、それをさらに野次馬が丸く囲んでいた。
人混みを掻き分けてる途中で何人か突き飛ばしたし、かなりの数、足を踏んだと思う。まあ興味本位の野次馬なんだからその辺りは自己責任ってことにして貰いましょう。

電話をしてきた同僚から詳細を聞いて、まずはこれからのことを考えよう、そんな話になったときだったと思うわ。
ふと見遣った野次馬の向こう、楽しげに笑うアイスブルーの瞳と、目が合った。
人混みから頭一つ分飛び出したその男は、あ、と言う口をしたあとくるりと踵を返した。
怪しい。
探偵でなくたって怪しいって思うくらいに、怪しいでしょ?
すぐ戻る、同僚に言い終わるより前に、私は再び人混みの中に飛び込んでたわ。

さっきの倍くらいの人を突き飛ばして、足を踏んだ。
もしかしたら二度目の人もいたかもしれないわ。でもこっちは仕事、形振りなんて構ってられないのよね。
ええ、私は悪くないのよ。あくまで自己責任だわ。


足に自信のある私だけど、あの距離じゃ追いつけないかも。
走り出した時点で感じていた予感は外れた。いえ、正確に言うなら「外された」。
アイスブルーの男は、明らかに私を待って速度を抑えていた。
男の狙いはイマイチ分からなかったものの向こうに捕まってくれる気があるなら好都合、私は誘われるままに人通りの少ない路地へと踏み込んでいった。

何度目か分からない角を曲がったところで男はついに立ち止まった。振り返る男の背後には無機質な壁…行き止まりだった。
「追いかけっこも終わりみたいね。じゃあ、早速だけど話を聞かせて貰えるかしら?」
腕を組んでにやりと笑ってやる。人が二人すれ違えるかどうかという道幅、奥は行き止まり、勿論左右は背の高い建物で逃げ場はない。凶器を持つわけでもないひょろひょろ男一人くらい、警戒を怠らなければ問題ないわ。
ええ、本当にその男はひょろ長かったのよ。筋肉が付いてないわけではなかったから、モヤシっていうのとは違うんだけど。
180は超えるだろう身長、身に纏うのは白のノースリーブに細身のジーンズ。褪せた金茶の長髪は腰に届くくらいで私と同じくらい。そして瞳はアイスブルー。
全体的な色素の薄さが、余計に細長く見せるのかもしれない。


**コイビト宣言

「ボクの、ナニを聞きたいの?ア、名前はヴィクだヨ!」
どんな反応をするのかと思ったら、男…ヴィクとやらは首を傾げてにっこり笑った。
初めて会う子ども同士がする自己紹介みたいな言葉に、焦りや戸惑いは感じられない。
…何、こいつ。
説明するのは難しいんだけど…私は突然、本当に突然、目の前の男を殴り飛ばしたい衝動に駆られた。
言っておくけど、初対面の人間を殴るような野蛮な人間ではないわよ、私は。
でもその衝動も本物で、とりあえずは拳を握り締めて堪えておいた。
それにしてもヴィクって…?どこかで聞いたことがあるような。

「オネーサンの名前は?」
「あなたが知る必要のある情報ではないでしょう。それよりさっきはどうして逃げたの。」
「エー、ボクは名乗ったのにー。……ンー、まァいっか。ボク、逃げたんじゃナイヨ。」
長い脚で、足下にある何かを蹴る振りをする。何も落ちてないからただ土埃が舞っただけだったけどね。
逃げたんじゃないなら何、聞くより前に男が続けた。
「オネーサンと話してみたかったんだヨ。エヘヘ、オネーサン、美人サンだネ~。」
手を後ろで組んでそれはそれは嬉しそうに言う。
ああそりゃどうも。でも不思議と、全ッ然嬉しくないわね。
むしろ殴りたい衝動が強まった感じだわ。

「ウン、決めた!ボク、オネーサンをコイビトにするヨ!」

……………は?
いきなり何を言ってるの、この男は。頭がどうかしてるんじゃないの?
それともこんなのの相手をしたせいで、私の耳がおかしくなったのかもしれない。
ええ、それは大いにあり得るわね。
だってほら急に頭痛がしてきたもの。

軽く眉間に指を当てて、一度ゆっくりと瞬きをした。
ほんの一瞬のはずなのに。男と私の間には結構な距離があったはずなのに。

目を開いたときには男の顔が目の前にあって。
え、と思う間もなく頬に不快な何かが当たる感触。それと首の辺りにごく軽い衝撃。


我に返って振り返ったときには、男は雨樋をすいすい登っていた。
「…な、な何したの今ッ!!!」
「ごアイサツだヨー!じゃね、オネーサン!!」
屋上に上がったそいつはニコニコと、投げキスなんか寄越してきた。
見えない何かが飛んでくるようで思わず身を捩っている隙に、男は消えてたわよ、勿論ね!


**追いかけっこ開始

片方の頬を擦りすぎで真っ赤にして同僚のところに戻り、何があったか尋ねる声を悉く無視して会社に戻って。
待ちわびていたらしい社長に報告をして、改めて顔を洗ってこようと、酷い顔になっている自分の姿を鏡に映したときに、漸く異変に気が付いた。

社長から借りたペンダントが、なかった。

いつなくしたかなんて考える必要もなかった。
あの変態にキスされたとき首に感じた、軽い衝撃。あのときに、盗られたんだわ!
どうしよう……!!

「ヤシロ君、そういえばあのペンダントは…?」
見事なタイミングの社長、知ってて言ってるんじゃないのかしら。なんて。
……八つ当たりしてる場合じゃないわよね。

ああ、今日は人生最悪の日に違いないわ!



髪が床に触れるのも構わず頭を下げて事情を伝えた私が知ったのは、あのペンダントが社長の亡くなった奥様との思い出の品兼形見だということ、そしてあの変態ゴボウ男が、今世間を賑わせている泥棒『横取りヴィク』だった、ということ。


こうして、私とあの馬鹿男との追いかけっこは始まったってわけよ。
…ああ、もう!!
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